kitaabooksの雑記林

どこにでもいる大学生が読書感想文を書くのであります。

完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込

どうも、お久しぶりです。

試験期間でしたのでしばらく書けない状態でありました。

ただ勉強の合間に読書はしてましたので少しばかりストックはできたと言ったところです。

 

 

 

 

今回は若林正恭の『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込』です。

読書芸人としておなじみのオードリー若林正恭のエッセイ集ですね。

ダ・ヴィンチ』という雑誌での連載がまとめられ、内容も加えられていてボリュームたっぷりです。

 

そのネガティブの穴の底に答えがあると思ってんだろうけど、20年調査した結果、それただの穴だよ。

(若林正恭『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込』)

本屋でこの本が立てかけられてあって、この帯の文言を見て読んでみたいと思えました。「ネガティブの穴」に自分も陥ることはよくあります。自分はネガティブさに引きずられてどんどん穴の底を掘り進めてしまうんですがね。

それにしてもこの数行でどこか共感できそう、この人の頭の中を覗いてみたいと感じて読むことにしたのです。

 

約4年にわたる連載の中で彼の中で変化が起きているところが見所であります。とはいえ私は彼に共感できそうといった動機で購入しましたので、特に連載初期のものが楽しんで読めました。著者が「トガって」いた頃です。

 

著者が日常で考えたことを、過去のエピソードを交えながら何か一つのテーマに抽象化し、サクッと気楽に読めるような文体に落とし込んでいる...

ラジオとかお笑いのエピソードトークとやることが似ているからこれほど面白いのでしょうか。

 

 

あるエピソードの最後に「大丈夫と言うことから大丈夫は始まるのだ」というフレーズがありました。この言葉に引っかかったということは自分にも大丈夫だと他の人に言ってもらいたいところがあるのかもしれません。

 

全てのエピソードが面白おかしいという訳ではないですが、しんみりとしたところにも共感の種がありました。

 

丁度これが読み終わった時にニュースで著者の新しいエッセイ集発売が発表されましたので著者の他作品も追って行きたいものです。

 

あまり読んで来なかったジャンルですが、エッセイというのもいいですね

ではまた~