わたしの外国語漂流記: 未知なる言葉と格闘した25人の物語
外国語に触れる全ての人に読んでほしいという本を紹介します。
『わたしの外国語漂流記: 未知なる言葉と格闘した25人の物語』
この本は職業で外国語を扱う25人のエッセイ集になっている。
各々外国語を使う自分とそれをとりまく生活を語っている。例えば外国語習得で苦しかったことや成功体験が綴られている。
私自身、外国語を習得するには地道で不断の努力を要すると思っている。
毎日知らない単語と出会い、覚えたと思ったらすぐ忘れる。
まだまだ先に長い道が続いていると思うと嫌になることはある。
しかし25人の物語を読むと誰かしらこのように考えている人がいて私は”これでいい”と思えた。かくしてこの本は”外国語あるある”に共感できてさらにモチベーションにもつながった。
他にも印象的なフレーズがあって
そういうわけで、今までに勉強した外国語があまり好きになれなくても、もしかしたら別の外国語には面白い発見があるかもしれません。[...]みなさんに、外国語との素敵な巡り逢わせがありますように。
(3章『新しい文字との出会いから』上田広美)
3章はこう締めくくられているのだが、外国語とのふれあいは巡り逢わせ、出会いなんだという。
英語と付き合っていかなくてはいけないのは重々承知なのだが、受験の時から英語を無理矢理やらされている気がしていた。しかし、そう思ってもいいし、他言語を学んでみてもいいと思わせてくれるような締めの文章だった。